<< 初めての名菌:ヤマドリタケモドキ に感動! >> |
つ、ついにやりました。これはまさにヤマドリタケモドキでしょう。きっと、おそらく、絶対に、間違いない。
先週も出掛けた糸魚川森林公園の広葉樹の木の根元に(車を止めたすぐ横)比較的大きないかにもキノコらしい形をしたキノコを先ず発見。最初は何というのか全く見当がつかない。今日は図鑑を持っていたのでその場でページをめくりながら観察しきり。先ず有毒ページを参照すると「カキシメジ」というのに似てる。ア、でも実物はヒダがないのでセーフ。続いて「ドクヤマドリ」というのによく似てる。何とそっくりじゃないか。う〜んこれは困った。「表面は淡黄褐色で、粘性はなく肉も厚い。」ここまでは同じだ。管孔は・・色が違うぞ。ドクヤマドリは鮮黄色のち汚黄褐色とあるが実物はほとんど白っぽいぞ。ますますヤマドリタケモドキへの心象が高まる。でもまだ半信半疑で不安がいっぱい。とても“不安が心配”状態。とりあえず持ちかえってもう一度冷静に図鑑をよく見てみようという事にした。
(後でわかった事だけど、イグチ科の仲間はヒダでなく管孔のものが多いんですね)
実家の芝生に座ってもう一度にらめっこの始まり。果たしてこいつは毒か食か、名は何と申すか。すると発生場所が、毒のは針葉樹林、食の「〜モドキ」は広葉樹林内とあるじゃないか。そして「全面か上半部に網目をあらわす」という記述。物をよく見ると、傘に近い方に網目模様が確かにあった。これは間違いないだろう。
というハラハラ・ドキドキの自己鑑別の結果は“白”という事になり、茄子ピーマンと共にバター炒めにして食べてみた。念の為にと火を通しすぎてトロっとさせてしまったが、キノコの味は充分にした。泣いても笑っても、もう腹の中だ。明日まで生きていればまさにヤマドリタケモドキという事が確定する。神さま仏さまどうか僕に愛の手を・・。
(これも後でわかった事ですが、このヤマドリタケはフランスではセップ、ドイツではスタインピルツと呼ばれ、西欧では最高級のキノコとされるそうな。----山渓「日本のきのこ」より)
以上、初めてのヤマドリタケモドキ、初めてのイグチ科キノコとの出会い感動巨編、でした。
この感動は、はじめて自分の釣り竿に魚がかかった時みたいな、新鮮なものでした。きっと世に言う「キノコ狂い」はこんなふうにして泥沼にのめり込んでいくんでしょうね(笑)。
2001.9.15 ヤマドリタケモドキ
(ハラタケ類・イグチ科・ヤマドリタケ属)
採取場所:糸魚川森林公園内。
何という名前の木かわからないが、広葉樹の根元に1本だけ。
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