年末に入手した、内蒙古産の抜き実を粉に挽く作業をした。
25000回転/分のフードミルは、あっという間に抜き身が粉になるのだけれど、前回はその性能にビックリして、結果として挽き方が足りなくてそば粉の質としては粗挽きすぎて繋がりが悪くだめだった。
そこで今度は、ミル時間を長くして微粉末をたくさん作ることにしてみた。
40メッシュにかえて60メッシュにて篩う。
2度〜3度挽きしてほとんど全て微粉末になった。さすがに水分が抜けやすくシットリ感は今ひとつだけど、繋がりは良さそうな粉に仕上がった。
気になるのは、粉砕時間が長い分、粉の温度が上がり蕎麦の香りが飛んでしまうことだ。これを克服するには、やはり石臼でゆっくり挽くしかないのか・・・。
何はともあれ、1kgの抜き実で996g(袋の重さ3gを引いて993g)のほぼ全粒粉が出来上がった。
そこで試しに2人前だけ打ってみた。
・・がしかし、5人前打ちに慣れた手に、2人前はかえって難しいなあ。でも、キメの細かさは、シットリ感があって面(ツラ)が出やすく打つのには丁度良かった。
出来上がった蕎麦はちょっと白っぽく、食感はプリプリとしてまずまず。
比較のために、隣村の徳合産新そば挽きぐるみでも打ってみると、出来上がりの色の違いが鮮明だ。
方や内モンゴル産(品種不明)、方や徳合産(トヨムスメ)という品種の違いなのか・・。
答えは判らないけど、これで何とか(フードミルによる)自家製粉の目途が立ったので、今度は別の製粉会社から、抜き実10kgを新たに仕入れることになったのでありました。
そんなこんなで、自分で栽培した蕎麦の実を挽くことへの憧れがますます強まったぞ。
さあ、春になったら忠右ヱ門の石臼(現在漬物石&植木の置き台)を60年ぶりの眠りから覚ます活動に向けて、今から勉強だ。