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◆蕎麦の世界には、「三立て」という言葉があり、挽き立て・打ち立て・茹で立てが一番美味しいんだそうな。 そりゃそうだ、何でも新鮮なうちが旨いもんだと相場が決まっている。 私の初心者そば打ちも一月半が経ち、打つ事十数回。何とか形になって味もまあまあと自己満足の域。 勉強のためにいろんな書物やネットで見ると、手打ち蕎麦の名店のほとんどは自家製扮している。それも極力「石臼の手挽き」にこだわっているようだ。 素人の私がそこまでこだわらなくても、コーヒーと同じで挽き立てが美味しいというのは感覚的に解る。 そこで「そば粉を挽く=石臼」という図式なのだが、その石臼が安々と手に入る訳じゃない。 普通のサイズので数万円以上だから私の小遣いではとても無理だ。 ところが世の中は広いもんで、高価で大袈裟な石臼なんか無くてもちゃんと粉挽きしてる偉い人がいた。 ある人はすり鉢ですっている。(かなり根気のいる作業) またある人はコーヒーミルを使って、粉にしている。 これなら安上がりに粉挽きできそうだと真似してみることにした。 ◆そこで今回購入したのが、フードミルという電化製品。 大豆を挽いてきな粉にしたり、粒胡椒を粉にしたりするミキサーみたいなやつだ。(歯の形状が違う) 蕎麦の実を石臼で挽く場合に、早く回すと熱がでてそば粉の香りが飛んでしまい品質が落ちるそうで、ゆっくり回すのが常識になっている。 これを逆の発想で、超高速回転で短時間に一気に砕き切る。熱が上がらないうちにやっつけてしまうという式だ。 そんな目論見でいざ実験開始。 この度購入したテスコムのTML1000という最新式のフードミルの実力はいかに・・・。 用意したのはメッシュ60と40のフルイ二つ、大きめのボールと大きめのたらい。 この日の為に購入した蕎麦の抜き実(玄蕎麦の外皮を剥いたもの)。 今回は初めてなので、中国内モンゴル産の安い(¥630/kg)抜き身にした。 中国産というと引いてしまいそうだけど、見れば綺麗な薄緑色で新鮮さと保存の良さがうかがえる。 静岡市にある高橋そば製粉(株)さんから購入した。 注文を受けてから殻むきをするので、5日くらいかかるけれど、それは仕方ないっちゅうもんだ。 先ずは小さなカップに3分の1くらい入れてミルにセットして、いざスイッチON! 「ガー!」という音がしてあっという間(僅か10秒も経たないうち)に白い粉が出来た。 さすが最新式の超高速25000回転/分の実力だ。これなら熱が上がる暇(いとま)もない。 はじめに60メッシュでふるいに掛けたが、さすがに少ししか落ちなかったので、次は40メッシュでふるうと、今度は半分くらい落ちた。 次はミル時間を20秒くらいして40メッシュ。これはいきなり70%くらい落ちた。 落ちた粉を触ってみると、しっとりキメ細かい感触でこれなら充分打てそうだ。 ふるいの上に残った粗挽きを再度ミルにかけて篩うと、半分くらい落ちて、最後に残ったのは僅かだ。今回は時間が無かったからやらなかったけど、この残りの粒はすり鉢で摺ってしまえば、完璧な全粒粉となるわけだ。 そんなこんなで、今回試しに500g挽いてみたけど、30分くらいで楽々作業完了。これなら1kgも平気だ。 出来たそば粉に強力粉を外二の割合で合わせて、次回分とした。 挽き立ては水分が多いので、特にこの「粉合わせ」が微妙な鍵になってくるかもしれない。あるいは逆に必要ないかもしれない。 それより、もしかしたら10割(生粉打ち)が出来るかもなんて、来年に向けてまた大きな楽しみが増えた。 次なる楽しみは、蕎麦を実際に自分で栽培することになりそうだ・・ムフフ・・これは実は大いなる秘策があるんだ。 まだ、皆さんには内緒です。 |
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