<業界用語「木鉢下」の効果は?> 2009-11-22
蕎麦打ち暦5回目にして、ようやく少しまともな蕎麦になった。


何でも、そば業界では「木鉢下」という、マニアックな言葉があるんだそうな。
前日からの仕込み(粉合わせ=分量のそば粉と小麦粉をあらかじめ混ぜておくことで、水分量を馴染ませる事)を行ってみた。
そのせいなのか、大きなのし台で薄く延ばせたからか、切り方が良かったからか・・・、たぶんそのいずれもが総合的に功を奏し(?)、はじめて少しは蕎麦らしい蕎麦の形になって、今日は嬉しい記念日となりました。

大きなこね鉢での水回しはすごく楽々快適だった。
相変わらず捏ね方はよくわからないし、最後の「菊練り」なんか全く要領がわからないけど、要は加えた水を全体にいきわたらせる事と、空気を抜く事なので、形はともかくその事に集中した。
そうして表面がポタポタのもち肌になったところで、のし工程に。

昨日のは水が少し多過ぎたかなと感じたけど、今日の感じはベストかも。これはやはり「木鉢下」の効果?
のし板のベニヤを少し大きいのにしたので、作業が楽というか思い切って薄く出来る。角だしを急激にやりすぎて真ん中辺にシワがよってしまったけど何とかリカバリーに成功し、真ん中折りX横に三つ折に畳む。
そうして切り口が20センチになったので、切るときも包丁を少しスライスするようにして動かせる。

一番緊張した「切り」の作業では、バラけて千切れてもいいやと、思い切って薄く切ってみた。
実際には3mm幅以上はあるんだけど、気持ち的には1mm幅で切る。
ここで判ったのは、切って蕎麦生地本体から1本の麺として離れてから、ほんの少しその麺が膨らむという事だ。
この事を感じることができたのが、ひょっとしたら今日一番の収穫なのかもしれないなあ。今日の蕎麦生地がそれだけ弾力性をしっかり持っていたという事なのかもしれない。(これも木鉢下の効果?)

そんな訳で、茹でる時間も当然短く済んだ。
でも、プロが言う30秒〜長くても40秒なんてレベルではなく、1分近くかかって丁度良いくらいかな?

出来上がって食べた感想は、ツルンとした食感で、細くてもしっかり腰があって美味しくいただけた。
まだまだ、細いのやら太いのやらまちまちだけど、そこは目をつぶってこれから徐々にね。

明後日は、帰省した東京の叔父・叔母に打って差し上げよう。
今日みたいに上手くいくと良いんだけどなあ。
それともまた犠牲者が増えることになるか・・・(笑)。

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午後からは、来年のヒラタケ用の原木を伐採した。
径40センチのホウノキを根元からばっさり。コシアブラは使ったことがあるけど、ホウノキを使うのは初めてだ。
丁度倒れる方向に邪魔な木がないので倒しやすい状況。狙った方向に見事にバッサーンと一発必中で伐り倒すことができた。
  
そういえば、我ながらチェーンソーさばきも上手くなったなあ。最初の頃はよく挟んだっけ・・。
これ1本で3000駒くらい打てるだろうなあ。ヒラタケだけじゃなくてナメコも打ってみようかな。菌周りが早いから、1年目から収穫できるだろう。その分朽ちるのも早いけど・・。

午前中に伐った立ち枯れナラは、秋にはモタセがビッシリと出るだろうなあ。などと来年の事を想像しながら、2日後くらいに収穫できそうなナメコの幼菌を沢山確認したりして、実に楽しい充実した晩秋の一日だった。

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