小谷温泉&蕎麦紀行     2010年9月03日 

用あって白馬岩岳スキースクールの校長宅に一宿一飯。
その帰り道R148から右折して小谷温泉に立ち寄ってみた。



糸魚川からそんなに遠くないんだけど、初めて訪れる地だ。
6kmほど山あいに入ると、小谷温泉に到着。老舗の山田旅館があった。

江戸期に建築された本館、別館など七棟が国の登録有形文化財に指定されているそうだ。
元SAJ(全日本スキー連盟)デモンストレーターにしてトライアスリートでバックカントリースキーヤーでもある山田誠司氏の生家であり、その彼が41代目の現当主を務めている。

その山田旅館を過ぎさらに車を走らせると、しばらくして雨飾温泉(高原?)のバス停(終点)があり、そこから100mほどの道路脇に露天風呂があった。
以前sonetaさんが親不知に来る途中に立ち寄ったそうだが、最近風呂周りが整備されて脱衣所なども新しい感じだ。

お湯は無色透明なつるつるスベスベ系で、結構熱い湯だった。
ブナ林の中にあるので、夏でも涼しくて雰囲気が良い露天風呂だ。
道路は舗装されていて、新潟県側の雨飾温泉よりも“秘湯”というイメージではない。この道をさらに進めば妙高笹ヶ峰に抜けるのだ。

ちょうどお昼頃になっていたので、来るときに看板が出ていた「蛍」という蕎麦屋に寄って一食することに。(国道と小谷温泉の中間くらいかな。)
バス道から外れた5〜6軒ほどの小さな集落の片隅にある古い農家をそのまま使った蕎麦屋である。

中は座敷と茶の間の戸をはらい、意外に広々としていて、いろりが幾つもあり雰囲気を醸し出している。
名前を忘れたけど、いわゆる盛り蕎麦(¥880)を注文。
蕎麦を茹でるときに薪をくべて湯を沸かしている釜を使う。そのかまどが客室の隣の部屋(土間)の中心にドンと据えてあり、茹で上がった蕎麦を洗うための水場が直ぐ横にある、ただそれだけの部屋をガラス張りにして、お客さんから見えるようにしてあるのが、この店の一番の特徴だ。

さて肝心の蕎麦の味はどうか。
店の雰囲気からしてもっと黒っぽい田舎蕎麦が出てくるのかと思いきや、きれいな柔らかい感じの二八蕎麦だった。


さすがにこの時期の蕎麦だから、蕎麦の風味・香りの乏しいのはちょっと残念。そば湯も薄すぎ。
帰りがけ若い店主に「いただいた蕎麦の品種は何ですか?」と尋ねると、「え〜っと・・、ちょっとど忘れして・・。」
これは大きな減点だなあ。せっかくこだわりの演出をしておりながら、品種名が直ぐに出てこないようでは・・。

店の前にもそばの畑があったが、車で少し下ったところにも休耕田を利用したそば畑がいくつも見え、白い花が盛りである。
(小谷村のソバ畑)   (こちらは岩岳山麓のソバ畑)
この時期背丈が伸びて花が咲いて実の房を付け始めているいるところをみると、おそらく「信濃1号」の7月蒔きだろうと思いながら、ひなびた村を後にした。

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