完全自家製蕎麦−試し挽き&試食 2010年8月03日 

◆この春から取り組んできた「完全自家製石臼蕎麦」

脱穀作業が思ったより手間取って、ようやく試食の段階までたどり着いた。
実入りが悪く、なおかつスズメに食べられ、粉になったのはこの日ようやく100g弱。
この貴重なそば粉は、良くも悪くも記念すべき「完全自家製石臼蕎麦」の第一食目となった。

玄ソバの「磨き」が不十分だとは思ったが。ここはもうエイヤーと見切り発車のように石臼に掛けてみた。
最初の挽きは殻を剥くのが主目的なので、早回し。
それでも実がほとんど割れて綺麗な抜き実は取れなかった。

#60の篩いにかけて一番粉を落とし、再度挽き直す。今度はゆっくりと毎分15回転ペース。
2番粉は少し色が着いたが甘皮の粘りをともなったまずまずの粉が出来た。

早速1人前(これだけの分しか取れなかったので・・泣)打ってみると、どうもシットリ感のないすぐに割れそうな難しい玉になったけど、そこは技術(?)でカバーし何とか麺に仕立てた。

◆茹で上がりの様子はいかにも田舎蕎麦らしいホシの入った黒っぽい蕎麦に出来上がった。


でも、予想通りジャリっとした食感がある。
何とか食べられるけど、人にお出しするにはちょっとなあ・・・。
やはり、もっと玄ソバの磨きをしっかりやらなければならないと思った。それと、実入りとシイナの選別をしっかりやって、籾摺り後の殻と実の選別もきちんとやるようにしなければならない。
それらの事前準備を手抜きせずしっかり丁寧に行わなければならないということは、解ってはいた事だが、実際にやってみてあらためてその重要性が認識できた。

今年の収量については既に諦めているので、今後はいかにして品質の良い玄そばに仕上げるかということに着目して、ノウハウを築き上げていくことになろう。

次の畑は、お盆頃収穫予定だ。

◆その蓮台寺畑のソバの様子

「蝿が3匹止まったら刈れ」

55日の早刈り実施後にハサ掛け

6月10日に種蒔きした蓮台寺の畑は、すこぶる成育が順調だ。

この調子でいけば、「蕎麦は七十五日」を待たずに60日くらいの早刈りも出来るかもしれない。
「蝿が三匹とまったら刈り始め」という言葉もあるらしい。
花がまだ満開に咲いていても、その中に蝿がとまっているようにぽつりぽつりと実が黒化してきたら刈り入れても良いのだ。

よく観察すると、同じ畑でも日当たりの良い所は背丈が伸びているが、実の着きがさほどでないのに対して、隣の杉林に近く日当たりが良くない所の方が、実の黒化率が良いようだ。
植物でも動物でも皆そうだろうけど、成長ホルモン分泌から生殖ホルモン分泌への移行がスムーズに行われると、実着きが良い。いわゆる「子沢山」で、今の日本に是非とも欲しい状況になる。(笑)

昨日熱中症になりかけながら切り出した竹を、午前中に畑まで運び込んだ。近日中にハサ結いの予定だ。
この蓮台寺の畑は、直ぐ隣に杉林があるので、それを柱に借りる。
急な夕立やちょっとした雨を凌ぐ事が出来て誠に便利。
直射日光が当たり過ぎて「過乾燥」の心配が薄れる事も良い。

今日はハサ竹を運ぶだけの予定だったけど、前述のようにソバの様子を見て一部刈り取りを行った。
60日どころか、55日の超早刈り達成だ。(ippuuさんもビックリ・・?笑)
全部で19畝(うね)あるうちの、3畝を刈り取って忠右ヱ門に運び、日当たりの良い軒下にハサ掛けした。
今回の分はかなりの実着きがあるので、(今までとは違って)玄ソバとして結構な収量になるはずだ。

午後からは、先日脱穀した忠右ヱ門畑のソバ実の残りの精選作業。
茎や葉っぱを除外して、後は手もみしてその他の小さな葉っぱや枝などを篩って取り除き、その後扇風機でシイナなどを吹き飛ばす。
これを3回くらい繰り返して、実の入ったものだけを選り残す。
それから、目の細かい網に入れて揉んで、ガクを擦り落とし、水洗いして土埃などを洗い流す。新聞紙の上に拡げて乾かす。


こうして精選作業が終わって計りに掛けると、僅かに145gだった。
おそらくこれを粉にすれば100gもないだろう。

・・とまあ、八久保畑&忠右ヱ門畑ともに、徒労のみが重くのしかかった収穫作業がようやく終わった。
結果は両方合わせて、僅か250gの収穫で、これ以下はありえないだろう大不作の結果だ。

その分、今日刈り取った蓮台寺ソバの期待が大きい。
これを粉にした暁には、初の収穫祭だ!!


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